既存住宅売買瑕疵保険（以下、瑕疵保険）は、中古住宅を購入する際に、任意で加入できる保険です。新築住宅の場合とは異なり、法律で加入が義務付けられているわけではありませんが、中古住宅の購入時に加入することで、様々なメリットがあります。ここでは、既存住宅売買瑕疵保険の概要、保険の対象となる範囲、保険料の相場などについて解説します。まず、既存住宅売買瑕疵保険の概要ですが、この保険は、中古住宅の売主（不動産業者または個人）が加入することもできますし、買主が加入することもできます。保険の対象となるのは、新築住宅の場合と同様に、住宅の主要構造部分（基礎、柱、梁など）や、雨水の侵入を防止する部分（屋根、外壁など）の欠陥（瑕疵）です。保険期間は、住宅の引き渡しから最長5年間です。次に、保険の対象となる範囲についてです。保険の対象となる瑕疵は、住宅の主要構造部分（基礎、柱、梁、壁、屋根など）の欠陥と、雨水の浸入を防止する部分（屋根、外壁、開口部など）の欠陥です。具体的には、基礎のひび割れ、柱の腐食、屋根からの雨漏りなどが対象となります。ただし、内装の不具合や、設備の故障などは、保険の対象外となります。そして、保険料の相場についてです。保険料は、物件の種類や、保険金額、保険期間によって異なります。一般的には、数万円から数十万円程度が相場です。既存住宅売買瑕疵保険は、中古住宅の購入時に、任意で加入できる保険ですが、万が一、欠陥が見つかった場合に、補修費用を保険金でまかなうことができるため、加入を検討することをおすすめします。