電気設備の不具合も見逃してはいけません。コンセントやスイッチが作動しなかったり、照明が点灯しなかったりする場合には、電気設備の不具合が考えられます。そして、仕上げの不具合も指摘しましょう。例えば、塗装が均一に塗られていなかったり、目地が汚れていたりする場合には、仕上げの不具合が考えられます。これらの指摘事項を、写真やメモなどで記録しておきましょう。後日、業者に伝える際に、具体的な情報を伝えることができます。竣工検査が完了した後、いよいよ引き渡しとなります。ここでは、引き渡し後の流れと、アフターフォロー、保証について解説します。まず、引き渡しについてです。引き渡しとは、建物の所有権が、施工業者からあなたに移転することです。引き渡しの際には、鍵の受け渡し、保証書、取扱説明書などの書類を受け取りましょう。また、引き渡しの前に、残代金の支払いを行う必要があります。残代金の支払い方法や、支払い期日については、契約書を確認しておきましょう。次に、アフターフォローについてです。アフターフォローとは、引き渡し後に、建物に不具合が発生した場合に、業者に修理や調整をしてもらえるサービスのことです。アフターフォローの期間や、内容については、業者によって異なります。アフターフォロー期間は、1年、2年、5年、10年など、業者によって異なり、保証内容は、構造部分、防水部分、設備部分など、対象となる範囲が異なります。アフターフォローの内容については、契約書や保証書に記載されているので、しっかりと確認しておきましょう。そして、保証についてです。住宅には、瑕疵担保責任(かし担保責任)というものがあります。瑕疵担保責任とは、建物の欠陥があった場合に、売主(業者)が責任を負うというものです。瑕疵担保責任の期間は、新築住宅の場合は、主要構造部分については10年間、その他の部分については5年間となっています。また、住宅ローンを利用する場合は、住宅瑕疵担保責任保険に加入する必要がある場合があります。これらの流れを理解し、引き渡し後の手続きをスムーズに進めましょう。