高性能グラスウールは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、高性能グラスウールの主なデメリットとして、施工性、価格、湿気対策について解説します。まず、施工性についてです。高性能グラスウールは、従来のグラスウールに比べて、繊維が細く、密度が高いため、施工時にチクチクとした刺激を感じやすいというデメリットがあります。そのため、施工する際には、防護服や、手袋、保護メガネなどの保護具を着用する必要があります。また、高性能グラスウールは、密度が高いため、切断や、加工に手間がかかる場合もあります。次に、価格についてです。高性能グラスウールは、従来のグラスウールに比べて、製造コストが高いため、価格も高くなる傾向があります。そのため、初期費用を抑えたい場合は、他の断熱材を検討する必要があるかもしれません。しかし、高性能グラスウールは、長期的に見ると、高い断熱性能によって、光熱費を大幅に削減できるため、費用対効果は高いと言えるでしょう。そして、湿気対策についてです。グラスウールは、湿気を吸ってしまうと、断熱性能が低下したり、カビが発生したりする可能性があります。そのため、高性能グラスウールを使用する際には、必ず、防湿シートを設置し、湿気がグラスウールに侵入するのを防ぐ必要があります。また、施工する際には、通気性を確保し、湿気がこもらないように注意することも重要です。これらのデメリットを理解した上で、適切な対策を講じることで、高性能グラスウールの性能を最大限に活かすことができます。